ADK(Aidos kuneen)の将来性について

ADKに関しては今まで一度も保有したことがなく、たぶん将来的にも買うことは無いと思いますが、非常に面白い通貨だなと思っています。

 

租税回避という所をピンポイントに攻めていて、800兆円というとてつもなく大きな市場で仮想通貨を使った節税スキームを構築しようとしています。

 

かつて租税回避地(タックスヘイブン)として富裕層に重宝されていたケイマン諸島は、日本からだけでも63兆円の資金が流れており、その需要の高さを伺い知ることができます。

 

仮想通貨は犯罪資金などのマネーロンダリング(資金洗浄)目的としても世界中で利用されていますが、当然税金の払いたくない富裕層の間にも需要があり、ADKがその受け皿となる可能性はあります。

 

これが良い事なのかどうかは別として、CRS(共通報告基準)が2017年に開始されて以降、かつて租税回避地として使われていた国の利用価値が大きく落ちてしまったため、その穴を埋める事ができればADKの価格は大きく跳ね上がる可能性はあるかと思います。

 

ちなみにADKが買収済みの銀行はケニア(アフリカ)のSumac Microfinance Bankですが、ケニアという国もCRS非加盟のため、銀行での口座情報が日本の税務当局に流れることはありません。

この南アフリカにあるケニアのSumac銀行の信用度はどの程度かわかりませんが、定期預金はケニアの通貨建てで14%らしいですw

 

ADKの競合と言えばバンクエラとTokenpayでしょうか。

バンクエラも元々はそういったオフショア需要を取り込むことを目的として立ち上げられたプロジェクトで、その期待感からICOで135億円という膨大な資金集めに成功しました。

しかし蓋を開けてみると買収していたバヌアツの銀行がCRSに加盟する事となり租税回避としては使い物にならなくなったり新設の取引所がサービス開始直前になって日本人を排除したりと散々な経過を辿っています。

 

TokenPayに関してはEU圏にオフショア銀行設立というのが当初のプランの一つに入っていましたが、こちらも一旦保留となり、オフショアとは関係の無いドイツの銀行の買収に舵を切り、まずは銀行運営によって経験を積んでから将来的にはオフショアのほうにもビジネスの幅を広げていくという方針転換をしています。

私はもう全てのTPAYを手放していますが、プロジェクト自体は非常に面白いので、また機会があれば買おうかなと思っています。

 

単純に租税回避の部分だけで比較すると、仮想通貨の中ではADKの一強かと思います。

ただ情報発信がクローズドの場でなされているのか表にあまり出てこない印象を持っており、そこが改善されれば新規の投資も増えるのかなと思っています。

非常に面白いプロジェクトですので、今後の展開次第では大化けする可能性がありそうです。

 

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