コロナウイルスの不動産への影響

直近でコロナによる大きな影響を受けているのは観光業、飲食店、娯楽・レジャー関連、航空業界、小売店などでしょうか。

不動産業界もタイムラグはありますが、確実にその影響を受け始めています。

 

海外不動産に目を向けると、建材を中国からの輸入に頼っている国が多く、そこがストップしているために工期にも影響が出始めています。

先月あたりでしょうか、当ブログで株式市場の暴落に関して記事を書いた時に、遅れて不動産業界にも不況が訪れると書きましたが、これが現実となってきています。

 

最近、海外のデベロッパーとSkypeでやり取りをしましたが、やはり株式市場の暴落が個人消費に与える影響はかなり大きいとの事でした。

マイホームや投資用物件を購入しようと思っていた人が今回の株式市場の大暴落によって、その計画の変更を余儀なくされており、契約間近だったものがいくつも白紙になっているとの事です。

 

先月、コロナへの対応として米連邦準備制度理事会(FRB)が無制限の量的緩和と、政府支援機関(GSE)保証付きの住宅ローン担保証券(MBS)、商業用モーゲージ担保証券(CMBS)を購入する事を発表しました。

巨大な財政刺激策も検討されているのでしょう。

海外の商業用不動産投資業界の関係者は、実施されている政策によって流動性の問題が発生する可能性があると懸念を表明しています。

商業貸付市場で2000年代のサブプライムのような問題が起こらなければいいなと思うところです。

 

今回のコロナ問題は収束までに早くてまだ数か月は掛かるものとみられていますが、しばらくは不動産業界も厳しい冬の時代が訪れると思っています。

すでに供給と需要の両方に影響が出てきており、供給のほうが回復しても果たして需要が追い付いてくるのか

リーマンショックの時もそうですが、V字回復とはならず、時間を掛けて少しずつ回復していく流れになると見ています。

 

まだ世界の不動産市場を見ても不動産価格は大きくは下落していません。

ただ明らかに人々の投資意欲は減退しており、徐々に価格のほうにそれは反映されてくると見ています。

割安で不動産を購入できるチャンスは必ず来るので、不動産投資を考えている方は虎視眈々とそのタイミングを見計らっておくといいかもしれません。

ちなみに、リーマンショックの時は私も当時色々調べていましたが、世界の不動産価格は約35%近く下落していました。

つまり2件しか買えない予算で、3件の不動産を購入できるという事になります。

10年に一度あるかどうかのチャンスが再び訪れようとしているわけです。

 

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