トヨタ、ソニーなどによる日本産半導体に関して

今まで、日本の大手企業同士がチームを組んで何かをやろうとするとだいたい失敗に終わってきていました。

日本だけがまとまって何かを行う、これで成功した事例はほとんど見た事がありません。

 

経済成長の著しかった1970年代~90年代くらいまでならそれで通用していたかもしれません。

しかし途上国の様々な技術力も上がり、サプライチェーンからマーケットまでグローバルで動く中国や韓国、台湾企業などの台頭で、
日本にもそれらの国の製品がガンガン入ってきており、日本の内向きの企業同士が徒党を組んだ所で太刀打ちが難しい時代となっています。

 

そのような状況の中で、昨日、日本の企業8社が日の丸半導体の復活を目指して新会社を立ち上げたというニュースが出ていました。

タイトルだけ見るとまたいつものダメなパターンだろな、、、と思っていましたが、
今回の日の丸半導体復活のために組まれたチームはちょっと今までの例とは大きく異なるものになっていました。

トヨタ、デンソー、ソニー、NTT、ソフトバンク、NEC、キオクシア、三菱UFJと日本を代表する錚々たる企業が集結しています。

個人的には半導体ならNECを外して富士通を入れた方が良かったんじゃないかなとは思っていますが、、、、

 

ざっと記事を読むとこの新会社では海外で働く日本の技術者を呼び戻すなどして、世界でも量産化されていない2ナノメートル以下の日本産の半導体の生産に道筋をつけたいと書かれていました。

現時点では、2ナノメートルはたしか台湾が2025年あたりの量産化に向けて動き出していたはずで、韓国では3ナノまでが量産体制に入っていたと思います。

かつて日の丸半導体で世界を席巻していた日本は、今では20ナノメートルの半導体すら微妙なとこで、いきなり2ナノまでというのは思い切った内容だなと、、、と思って記事を読んでいました。

 

ただ今回のオールジャパンは日本を代表するグローバルで活躍する企業が多く集まっており、ちょっと今までの微妙なオールジャパンチームとは異なっています。

トヨタやソニーも半導体の不足で、車の製造や、PS5の生産に大きな影響が出ており、
そして何よりも台湾有事が起こった時に半導体が全く入ってこないという事になりかねないので、日の丸半導体の復活は挙国一致で進めていく必要性があり、
この日本を代表するオールスターチームならそれが実現できるのではと期待が持てます。

 

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