USDT(テザー)の崩壊について

USDT(テザー)の崩壊について

ここ数日、テザーの問題が再燃しています。

どういった事が起こっているのか？簡単に解説したいと思います。

本来、ドルとUSDTは1:1であるはずが、数日前から0.92ドルまで価格が落ちています。

原因は大手取引所Bitfinexと銀行との関係に疑念が生まれた事です。

TetherとBitfinex、両社のCEOは同じ人物であることは有名な話ですね。

USDTの発行元であるTether社は米ドル準備金が本当は無いのでは？との疑惑を去年からずっと持たれていました。

なぜ、昨日から仮想通貨の価格が全般的に上がっているかというと、信頼の揺らいだUSDTを手仕舞いしBTCやその他の通貨に乗り換える動きが出始めているからだと言われています。

おそらく今後ステーブルコインはUSDTからTUSD(trueUSD)や、ニューヨーク州の規制当局より認可されているPAXなどの新しい通貨のほうに流れることになるでしょう。

すでにいくつかの取引所では、USDTの取り扱いを停止し始めています。

このUSDTの存在は仮想通貨市場にとって長い間膿となっていたので、この際テザー社が潰れてくれたほうが、仮想通貨市場の健全化のためには良いことだと思っています。

USDTは、すでにドルとの1:1の価格を維持できなくなっており本来の役割を果たせていないことから、このまま崩壊していく可能性もありそうです。

ステーブルコインは他にも色々あるので、わざわざリスクの高いUSDTを保有する必要はありませんからね。

ただし、USDTの時価総額は全体で約3000億円弱です。

今一部の人たちがUSDTを売って他の通貨に乗り換える動きが出てきていますが、3000億円弱が他の通貨に流れても上昇余地は限られてきます。

おそらく一時的な上昇で終わるかと思いますので、焦って動かないほうがいいでしょう。