国税の新しいシステムKSK2とはなにか

KSKとは国税総合管理システムを指します。
中央の国税と税務署を結ぶ、情報管理のシステムの事です。
2001年から税務行政の効率化を目的として運用されてきていますが、正直なところ精度は高いとは言えないお粗末なものでした。
このシステムを簡単に説明すると
税者の申告・納税実績、源泉徴収票、固定資産税情報、株式や不動産の取引情報など、さまざまな税務情報を地域や税目を越えて中央と地方で一元的に管理・蓄積する。
上記のデータ分析により「異常値」や疑義のある情報が検出された場合、その情報が税務調査の対象を選定する際の重要な根拠となる。
実際、知っている人は知っていると思いますが、県をまたいで住所を転々とさせていたら、
税務署間の連携が弱いため、税金逃れができていましたからね、、、
これをやっていた人はけっこう多いと思います。
法人に関しても、2年ごとくらいに県を跨いで本店移転を繰り返し、税務署の管轄を頻繁に変えることで税務調査を逃れるという手法がありました。
はっきり言って、KSKは、まともに機能しているシロモノではなかったというのが正直なところです。
しかし2026年9月から、これをさらに高度化しAIを加えたKSK2が稼働となってきます。
これが新しいKSK2のシステムです。
AIや高度なデータ分析技術が導入され、納税者の申告内容の確認や、税務調査が必要な対象の選定がより自動的かつ効率的に行われる。
地方自治体との間で、国税(所得税・法人税など)と地方税(個人住民税・固定資産税など)に関する情報のオンライン照会が強化。
これにより、情報の突合が容易になり、不自然な点が見つかりやすくなる。
税務調査の効率と精度が2026年9月以降、向上し、納税者にとってはより正確な申告が求められる時代になるという事です。
今まで通用していた手法も、使いにくくなってくるというのが、今回の大きな変更点になります。
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