複数の訴訟を抱えるTether(テザー)USDTは長期保有していても安全なのか

いくつもの訴訟問題を抱えるUSDTの発行元であるTether社とBitfinex

つい先日もクレイグライト氏を訴えた弁護士を中心として、市場操作などに関してTether社は新たな集団訴訟を起こされました。

証券法に違反しているとしてBitfinexに対する訴訟も起こされています。

私のブログを見ている方から、配当ウォレットで受け取っているUSDTは長期で保有していても大丈夫なのか?という質問メールを頂いていたので今回はその件に関して書きたいと思います。

 

私の個人的な意見としては、しばらくは大丈夫だと思いますが、長期ではわからないというところです。

2017年の上旬から私は仮想通貨投資を始めていますが、これまでに大量のUSDTが発行されたタイミングに合わせてBTCの価格が暴騰している事を何度も目の当たりにしているので、これは市場操作と取られても仕方が無いかなと思っています。

2018年1月のあのテザー疑惑がなければ、BTCの価格はあれから先も上がり続けていたでしょう。

 

もし心配ならばステーブルコインの取引高で3位のTUSD(TrueUSD)のほうが長期保有においては幾分か安全であるという事だけお伝えしておきたいと思います。

USDTの最大の懸念点はカウンターパーティーリスクの部分にあります。

現在行われている数々の訴訟によってTether社に存続不可能な問題が発生した場合、USDTの価値が暴落する危険性があるという事です。

 

一方、TUSD(TrueUSD)の発行元であるTrustToken は数十億ドルを管理している複数の信託会社(銀行)と連携し、その価値が保証されています。

USDTはTether社が破綻すれば共倒れとなる可能性がありますが、TUSDは信託会社(銀行)の中の1つが仮に破綻しても致命的な問題とはならないわけです。

そして、TUSD(TrueUSD)は、保有しているUSドル以上のTUSDが発行されていないか大手監査会社による定期的な独立した第三者評価が行われている点も大きな特徴です。

ちなみに、開発チームはGoogle、PwC、UC Berkeleyなどの出身者で構成されています。

 

下記がTUSD(TrueUSD)とUSDTの大きな違いです。

■ 全てのTrueUSDは常に100%米ドルで担保されており、複数の信託会社の銀行で保有。

■   銀行口座の持ち株は定期的に発行され、毎月認証を受けている。

■   大手監査会社による定期的な独立した第三者評価

■   TUSDに何か問題が起こり価値が暴落した場合、銀行側が法的責任を負う。

 

今すぐにUSDTがどうこうなるという事ではないので、今後のTetherに関するニュースを常にチェックしておいて怪しくなってきたら乗り換えるという形でもいいかなとは思います。

 

TUSD(TrueUSD)は大手取引所の多くで取り扱いされ始めており、BinanceだとUSDTとペアで取り扱われています。

 

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