光免疫療法(Photoimmunotherapy)
最近、海外の投資家から楽天の光免疫療法(Photoimmunotherapy)に関して聞かれました。
光免疫療法とは光に反応する薬を投与し、薬ががんに十分集まったところでがんに対してレーザー光をあてる治療法で、日本では楽天メディカルが主導で進めています。
正常細胞にはダメージを与えず、癌細胞にだけ反応する事が特徴となっています。
進行性の頭頸部癌に対する奏効率は43%で一般的な抗がん剤よりも高いかもしれません。
治療費は600万円程度になりますが、現在部位によっては日本で保険適応になっており対象者は大きな負担が無く受ける事が可能です。
ガン系のスタートアップは多数ありますが、最後に生き残るのはごくわずかで臨床試験による結果が良くなく消えていったプロジェクトは多数あります。
私もアーリーやシリーズAで入れたプロジェクトがいくつかありますが、お金になったプロジェクトは残念ながら今まで1つもありません。
宝くじのようなものだと思っていますが、当たれば大きなリターンが期待できるので、知り合いの投資家たちも医療系スタートアップは情報に敏感になっています。
癌治療に的を絞った免疫腫瘍学スタートアップの中で今注目されているのは
中国のI-Mab Biopharma、分子標的薬のRubius Therapeutics、免疫療法のBioNTech、そして日本の楽天メディカルあたりでしょうか。
どれも資金調達ラウンドはBやCで、今からのタイミングではないようなものばかりです。
次の注目のスタートアップはコロナのワクチンで話題となったメッセンジャーRNAを使ったものだと思っています。
情報を取りたい人はCancer Startups mRNAなどで海外の検索エンジンで調べてみて下さい。
投資可能なプロジェクトが色々出てくると思います。
当サイトはあくまでもチラシの裏程度の感覚で見て頂ければ幸いです。投資にはリスクがあります。私は一切責任が持てませんので、必ず自己責任でよく考えてから行って下さい。